突然ですが、皆さんは大きな家と小さな家、どちらに魅力を感じますか?
家づくりをする時は、後悔したくないという気持ちや、
夢を叶えたいという強い気持ちに加えて、
見栄なども作用することから、多くの方が、知らず知らずの間に
大きな家を建てようとしがちです。
しかし、家は建てることがゴールではありません。
家を建てた後の生活が幸せなものとなることが私たちの願いでもあります。
やみくもに大きな家を建ててしまい、その後の生活が苦しくなってしまっては元も子もありませんよね。
それゆえ、ご自身の予算を正確に把握し、
その予算の中で、無理のない家づくりをすることが大切になってきます。
そのためには家づくりのイニシャルコストと
ランニングコストの両方を最小限に抑えられるような工夫が必要なのです!
では、その内容について、
もっと掘り下げてお伝えしていきたいと思います。
例えば、家をコンパクトに出来れば、
品質や性能を落とすことなく、家の価格を抑えることが出来ます。
当たり前のことですが、家の価格を最も左右するのは“面積”だからです。
また、家をコンパクトに出来れば、それを建てるために必要となる土地も
小さくすることが出来るため、結果、土地代も抑えることが出来ます。
かつ、余白を無駄に残すことなく、敷地を最大限に活用して家を建てれば、
外構工事にかかる費用も抑えることが出来ます。
つまり、家をコンパクトにすることによって、
家の費用だけじゃなく、土地の費用や外構工事の費用までも、
同時に抑えることが出来、
結果、家づくりのイニシャルコストを、より抑えることが出来るというわけですね。
✔同時にランニングコストにも着目すること!
そして、家をコンパクトに出来れば、イニシャルコストだけじゃなく、
ランニングコストも抑えることが出来ます。
例えば、同じ構造・性能で家を建て、同じ家族が暮らすとしたら、
25坪の家と35坪の家では、一体どちらの方が、光熱費が安いでしょうか?
もちろん間違いなく25坪の家の方ですよね?
光熱費は、終わりがある住宅ローンとは違い、生涯ずっと払い続けなければいけないコストです。
それゆえ、光熱費を抑える工夫も、家づくりでは欠かせない要素となります。
では、家の固定資産税はどうでしょう?
これも光熱費同様に、面積が小さい家の方が間違いなく安くなります。
さらに、家を所有することによるランニングコストとして
忘れてはいけないのが、定期的に必要となる
外部の塗り替えにかかるメンテナンス費用です。
もし、建てた後50年間その家で暮らすとして、
15年ごとにメンテナンスが必要だとしたら、3回この費用を捻出しなければいけませんが、
この費用も、大きな家よりも小さな家の方が抑えることが出来ます。
家は持てば、それで終わりではありません。
持った後も、それを維持していくために継続的にかかる費用があり、
それら費用のことも同時に考えつつ、家づくりをしなければいけません。
ということで、建てた後、
少しでもゆとりを持って暮らしていくために、
予算の正確な把握と、その予算の中で、
無理のない家づくりをしていただければと思います。
そして、開放感、住みやすさ、使いやすさなどは、
必ずしも家の大きさに比例するわけじゃないので、
家を坪数や広さで、
判断しないようにしていただければと思います。