一般的に“いい土地”として思われる条件として、
・日当たりがよい
・形がよい
などが挙げられると思います。
しかし、あえて日当たりや形の悪い土地を選ぶことで、それだけで環境や立地条件は全く同じなのに、
100~200万円も安い買い物ができることがあります。
そして、新規分譲地にこだわらなければ、より安く土地を手に入れられるかもしれません。
なんらかの理由で、現金が必要だから売却しようとしている方や、
税金や資産の管理を面倒だと思っていて、売却しようとしている方が売主さんであることが多いからです。
現金が早く欲しい方であれば、少々安くても早く手放したいと思うものですし、
逆にお金の余裕がある人の場合は、お金に余裕がある分、
安く譲ってくれるかもしれないですからね。
✔︎分譲地以外の土地を買う時の注意点
ただ、こういった土地は、
注意しないといけないことが2つあります。
まず1つ目が「境界」です。
新規分譲地は、隣との境界が明確で、かつ、頑丈な境界基礎がつくられているのですが、こういった土地の場合、
境界基礎の強度が悪い場合もあります。
この場合、境界基礎を一度全て壊し、頑丈な基礎を再度つくらないといけない場合もあります。
そして注意すべき2つめのことが「水道」です。
たとえ、元々家が建っていたとしても、地下水しかない可能性もあるし、
水道が引き込まれていたとしても今の基準に適合せず、再度引き込み直さないといけない場合もあるからです。
また、水道管が前面道路にない場合、遠いところから水道を引っ張ってこないといけないのですが、
この場合、とんでもない費用がかかってしまいます。
いかがですか?
こういった土地は、
たとえ土地の価格がものすごく割安だったとしても、
境界やら水道やら排水やらといった費用が別途でたくさんかかってくることがあり、
結局、全然割安じゃなかったなんてこともあり得ます。
それゆえ、こういったことも現地で調査した上で、
購入するかどうかと、どれくらい価格交渉すべきなのかを決めていただくことをオススメしています。
✔︎形や日当たりの悪さは設計でカバーできる
家は土地に合わせて建てるものなので、形や日当たりといった条件は、
それほど重要なものではありません。
また、車の運転に支障がなく、子供たちにとっても安全で、
周囲の環境や雰囲気が良いのであれば、土地の価格は安いに越したことはありません。
ですから、土地探しをする時は、日当たりや形だけにこだわって割高な土地を買ってしまうことのないように
充分気を付けていただければと思います。